2023年8月25日からフィリピン・インドネシア・日本（沖縄）の3か国にて開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を契機として、FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本組織委員会では、5名のユースリーダー（※1）が「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の盛況とバスケットボールを通じた社会貢献、特に環境問題の啓発のために、プロジェクトの企画やイベント運営に携わっています。
　私たち5名は主に大学生、大学院生で構成されており、自身の大学での勉学に励みながら、「一人でも多くの人にバスケットボールの楽しさと環境保全の重要性を届けたい」という思いのもと、日々活動しています。

　この活動の一環として、FIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本組織委員会と共に、バスケットボールを楽しみながら、3R (リユース・リデュース・リサイクル) について考えることが出来るバスケットボールセッション 「3Rアクション」 と、バスケットボールのルールを取り入れた対戦型ゴミ拾いゲーム 「Pick & Shoot!」 を考案しました。
　今回の1か月前イベントでは、この 「3Rアクション」 と 「Pick & Shoot!」 に加え、TOKYO DIMEの選手達による 「バスケットボールクリニック」 が実施されました。
　「Pick & Shoot!」は、日本では7月17日 (月) に仙台で初めて行われ、今回渋谷ではそれに続く2回目として行われ、「3Rアクション」 は日本では初めての開催となりました。

　当日はイベントを盛り上げるため、吉本興業からカジサックさんとココリコの田中直樹さん、サンロッカーズ渋谷からベンドラメ礼生選手、田中大貴選手、TOKYO DIMEから藤岡麻菜美選手、黒田亘選手、鈴木慶太選手がゲストとして参加しました。

　イベント最初に行われた　「3Rアクション」　では、ユースリーダーが中心となって3種類のバスケットボールゲームを実施しました。初めての実施ということもあり、　「参加者に楽しんでもらうことが出来るか」、「バスケットボールを楽しむだけでなく、　3Rについても考える機会を提供することが出来るか」 など、多くの不安を抱えてイベントに臨みました。
　不安も多くあった中で始まった 「3Rアクション」 でしたが、ゲストの方のトークスキルやコミュニケーションスキルや、参加者の方のやる気にも助けられ、何よりも時間をかけて事前準備を進めてきた甲斐もあり、スムーズに 「3Rアクション」 を実施することが出来ました。
　印象的であったのは、参加者が3Rについて考え、周りと自発的にコミュニケーションをとり、バスケットボールを楽しんでいる姿でした。我々がこの 「3Rアクション」 に込めた思いが、形となっていると実感することが出来たことは、とても意味のある経験でした。

　次に行われた 「Pick & Shoot!」 では、参加者やゲストの方と共に、渋谷の街のごみ拾いを実施しました。ユースリーダーは、ゲストの方のサポートや、各グループのリーダーとして、ごみの分別のサポートや安全なイベント運営に尽力しました。
　酷暑の中で、且つ 「3Rアクション」 で身体を動かした後ということもあり、参加者の方の体力に心配もあったのですが、ユースリーダーやゲストの方を中心に元気に盛り上げることで、参加者の方も楽しくごみ拾いをしていました。また、ごみを拾うだけでなく、分別についての理解を深めてもらうために、終了後の分別作業も参加者に実施していただきました。

　「Pick & Shoot!」 終了後は、希望者の方を対象に、TOKYO DIMEの選手達によるバスケットボールクリニックが行われました。ここでは、参加者にバスケットボールのスキルや楽しさをより実践的に感じてもらうことが出来ました。子供たちが、TOKYO DIMEの選手達にも果敢にドリブルを挑んでいる姿が、とても印象的でした。

　今回渋谷で行われた1ヶ月前イベントは、本大会にて沖縄で試合をすることが決まっている8か国の関係者の方にも参加していただきました。
　国籍や言語を超えて、1つのボールを追いかける姿や、一緒になって環境保全について考える姿勢を見て、我々がユースリーダーとして活動する意味を再確認させてもらうことが出来たと感じています。

　本大会まで1か月を切りましたが、これからもっと多くの方にバスケットボールの魅力を感じていただき、環境保全を一緒になって考えていただけるように、ユースリーダーとして自覚を持って活動を続けていきたいと思います。

※1　ユースリーダーについて
FIBA財団のユース・リーダーシップ・プログラムは、青少年が自分自身と地域社会のために明るい未来を創造するためのスキルと機会を与えるものです。このプログラムでは、バスケットボールを通じてリーダーシップとライフスキルを学びます。ユースリーダーたちは、Basketball For Good の精神を世界中に広げながら、地域社会にインパクトを与えるプロジェクトを立ち上げています。